宗像市のホームホスピス「ひさの」さんに訪問しました。
伺ったのは寒さが少し残る3月の初旬、玄関の引き戸を開けると優雅な雛壇と明るく屈託のない田中さんの笑顔がお出迎え「この雛壇と40年余り付き合っています」との事。
関東の病院に看護師として勤務していた田中さんは、間もなく人生の幕が降りようとしているお年寄りが入院ベットの上でたくさんの管につながれ、延命のためだけに必要な薬や点滴を強いられる。周囲は延命と思っても本人は苦痛ではないのだろうかと思い悩む毎日だったと話す。その後、お年寄りに安らかに最期まで過ごしてもらおうとするホームホスピスのことを知り、病院を退職、福岡に帰郷後宅老所に勤務した。「お年寄りを介護しながら老いることに向き合い、一人ひとりが最期の時間を穏やかに、安らかに過ごすことができる。そんな環境を整えていきたい」と田中さんは話してくれた。「ひさの」を開所して1年半、6名の高齢者と生活を共にする毎日だそうだ。薬をほとんど用いない入居者さん達、宗像の自然と共にゆっくりと穏やかな時間に癒された訪問でした。

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　左から2人目　ホームホスピス「ひさの」施設長　田中好さん
　右から1人目　当医療法人理事長　宮�ｱ忠
　右から2人目　当クリニック看護師　岩崎智子
　

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